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79.「霊界現界物語2」   2011年3月25日

 この宇宙には霊界と現界の区分があり、人間は肉体と精霊の多次元的構造となっていて霊界から見ると霊的動物であり、自然界から見れば体的動物です。魔的な存在に支配された人間は、人間の想念を絶えず不安・恐怖・憎しみ・怨み・悲しみ・絶望に向け、霊的成長や向上を阻止して支配を確立していき、魔的行動に駆り立てています。この世界の支配者層は狡知に長けた執拗な陰謀と金融力による情報操作により、人々の記憶と想念を管理することで、人々を戦場に駆り立て世界戦を繰り返し膨大な財の略奪搾取を行ってきたと言われます。

 しかし、宇宙の善・悪などというものは私達が考える以上の大きな意味をもっていて、単純な光と幻魔の対立の仕組みではないようです。
「従来は宇宙内部の未完成時代であるので、天之神界も尚真の理想世界に能わず、地の神界の惑乱混濁は、更に一層劇甚を極め、妖気邪気濛々、暗闇時代を形成している。これが全部一掃せられて完全円満なる理想時代となるのは、近く開かるべき、第ニの天の岩戸開きの暁である」
「五年越しの欧州戦乱の如き、開びゃく以来の大事変の様だが実は、真の大変動は今後に起こる。それが済めば宇宙の魔が始めて全部整理される。独り現世界ばかりでなく、神界の奥の奥まで、天地、日月、星辰の状態まで一変する。」
 このことは、地上世界の背後の有因世界、霊界が未完成であり、その写し鏡の地上現界は優勝劣敗・弱肉強食の世になっていることを指しています。

 地球上のあらゆる生命は、太陽と月と地球大地の織りなす精妙な相互作用(神力)に支えられ、宇宙の火と水の活動力が織りなすダイナミックかつ精妙なバランスの上に成り立っています。しかし今、科学技術万能主義と黄金万能主義が人々の心身を呪縛して、真に必要な魂の尊厳を忘却しつつあります。ひとたび水火渦巻く大地が活動を開始し、大地震が次々と人類を襲い、文明の利器がことごとく崩壊し、貨幣はただの紙切れと化し、貨幣価値という魔法が解けた時に、人々は真に必要不可欠なものは何であったのか知ることになると警告しています。

 王仁三朗は人間の本体は精霊で、実態は想念であり、情動であり「精霊は向上して天人となり、あるいは堕落して邪鬼になる」ので、魔の終末的活動の中では自己の内分を向上させる以外道はないといいます。その精霊(善霊・悪霊)達は人間の記憶の中に入り、想念の中に入ってきます。つまり人間の発する想念はその人自身のものだけでなく善悪両面の精霊達の想念が交流して複雑に絡み合って放たれているのです。人間の想念とは実に恐るべき力を秘めています。王仁三郎が「いと小さき人間なれそ魂は全大宇宙に感応するなり」と言っていますが、私達の想念のあり方が世界を変革していくことは重要なことです。

 光と闇の永遠の対決は完全な一方の勝利で終わると言うことはありえません。救世主にとって可能なことは一時的な制圧ということです。つまり、その邪霊ないし悪霊を永久的に制圧、抹殺することは、宇宙の陰陽構造を破壊することになります。つまり邪霊の存在自体が構造的に宇宙に組み込まれているということです。

「知恵暗く、力弱き人間はどうしても偉大なる神の救いを求めぬば、とうてい自力をもって我が身の置かせる身魂の罪を償うことは不可能である。」
「ただ、神を信じ、神に従い、なるべく善を行い、もって天地経綸の司宰者たるべき本分をつくさねばならぬ。」ということになります。大本では人間、このように誤りやすい人間を神業に参加させ、地上現界の司宰者であると神が指定しているということ、そしてこの指定に神の人間にたいするかぎりない愛が認められるのです。

 ナオはこの大洪水(世界・文明の破局)について「神を恨めてくださるな。神は人民その他の万物を、一つなりとも多く助けたいのが神の胸一杯あるぞよ。神の心を推量して万物の長と言われる人民は早く改心致して下されよ。神急けるぞよ。後で取り返しのならぬ事ありては神の役目が済まぬから神は飽くまで気をつけたがもう気のつけようがないぞよ。神残念ぞよ」
 ここでいう改心とは何かというと、それは自然に対する人間の傲慢を放棄することです。いいかえれば体主霊従(われよし、強いもの勝ち)の文明から霊主体従の文明本来のあり方への復帰です。このように人類に改心あればという条件がつけられていることで、大洪水(世界・文明の破局)の予言を警告に代えている大本の神の真意といえます。
 そして、この窒息寸前にある私達の体主霊従的な文明を立替え・立直しするには、この自然との共生(万類の共生)を第一義としなければならないと言うのが霊界物語の大いなる予言であり警告の一つです。

 現界には一定の法則があって自然はその法則にしたがって整然と動いています。しかし、その法則は神が定めたものですから、その法則の奥底には神の世界に通じるものがあります。したがって神界、霊界に生起したことはタイムラグこそあれ必ず現界に生起します。霊界と現界とは合わせ鏡というのが大本の予言的中の根拠で、大本に生起したことはある期間を経て日本に、そして世界に生起します。これも1つの予言です。これが予言の時間性、空間性ということで、予言の実証性を大本では「型」といいます。それは未来に生起する重要な事象があたかも先取りしたようにサンプルとして具現されるものです。
 この型の論理を延長させると日本は世界の胎胞(えな)になっています。世界と日本とは地形的に相関関係にあり、日本は五大島からなっていて、世界は五大州からなり、その地形や風土的環境もそれぞれ対応して良く似ています。今回の震災の被害のあった宮城県石巻の牡鹿半島が朝鮮半島に、石巻湾が黄海に相当します。果たして型の論理で想像すると如何成るのでしょうか。

「大本の経綸は機(はた)のしぐみであるから、経緯(たてよこ)そろわんと、にしきの機であるから、手間がいるぞ。経緯の心がそろうなれば、機がよう織れるなれど、むかしからまだ、この世になき事をいたすのであるから、骨がおれるのざぞよ」
 大本の型の理論とならぶもう一つの理論が機(はた)のしくみです。二つの対立概念の矛盾・対立・止揚によって新しい概念を展開して行く弁証法と違い、対立関係にある二つのちがった概念、考え方を相互否定的でなく相互補完的に運動することで両者を生かす新しい次元が展開構成されて行くものです。機の経緯には神と悪魔、正神と邪神という根本的に対立する存在まで含まれるのですから、それこそ骨が折れるにちがいありません。
 しかしこの機の仕組みの理論に立たないと不毛のイデオロギー論争に明けくれて遠からぬうちに滅亡してしまうことはあきらかです。果たしてこの対立に、宇宙を一貫する価値基準の善悪が実在しているのかは根源的な問題です。
 近代日本はこのしくみ、機の理論を捨て去ることで成立したといえます。日本とかぎらず国家として存在する限りやむ負えない事だったのでしょうが、その国家観を捨てる必要があります。

 ナオの初発の神諭に「東京で仕組みを駿河美濃尾張(するがみのおわり)」があります。東京(近代化)の仕組みを選択すれば身の終わり、自滅するという痛烈な警告です。
 神諭の予言には正確な日時などが出ていません。予言が警告であり、予言される事態の生起を如何に避けるかという人間の自主的な選択、意志決定の自由性を神が尊重しているからであるといいます。

 ミロクの世とは歴史がある段階に達したときに「ミロク」、弥勒菩薩、救世主が出現して人々を救済して、理想の社会を実現させるというものです。大本では至仁至愛の神、世界万民の平安を保証する神であり、スサノウノミコトの霊性がミロク、メシヤであるとしています。ミロクの世はメシヤの出現をまって初めて開かれるのですが、私達は受け身の姿勢でミロクの下生、再臨を待つだけで良いのでしょうか。
 王仁三郎は世の中、社会体制の立て替え・立て直しとは社会革命で、体制変革の旗印としてミロク信仰を昇華させようと考えていました。しかし現実の壁は厚く実現出来ませんでした。自身をミロクの再来と称しましたが現実には衆生の生活を救済出来ず、ただ人類の罪を一身にあがなうメシヤとしての役割の一部を果たすにとどまってしまいました。

 今、ミロクの世界にいたるこれまで以上にけわしい峠に、危機に大本が、日本が、そして世界がさしかかっています。人々がこの大峠を如何に越えるかによって、その人々の人生の次の展開が決定されます。立て替え立て直しによるミロク世の到来を願っている多くの人々の祈りとも言える願望を大本、日本が如何に受けとめるのかが大きな課題です。

 今回私達は東北関東大震災に遭遇し、津波、原発事故の3重苦を体験しています、しかしこれは大本でいう大峠ではないようです。これはある意味、改心を促す大きな警告なのではないでしょうか。人間の想念を如何に浄化して行くのか、体を無しにされて人間としての霊に目覚め、人間としての改心をし、自然との共生を果たす本来の役割を実現できるような社会を構築して行くという、気付き、覚悟を促され、そのチャンスを日本人は頂いたように思います。私達は本来の霊性を自覚して、いよいよ現界での立て替え立て直し、人間の本分、本領発揮です。王仁三郎はこの大転換は神人一致の大活動によってのみ理想世界が構築できると教示しています。今後、この時、この地に生まれた神縁ある方々が全国各地に現われ、呼応して各自の身魂相応の役割を果たして行くでしょう。明るく暖かく楽しく顔晴りましょう。

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 大久保直政
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