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73.「感動」        2011年3月2日

 私は良寛さんが好きです。いろいろな逸話、愛語が残されていますが印象深いものは甥への教え諭しです。以下引用させていただきます。
 「良寛さんの甥の馬之助が仕事をせずに遊んでばかりなので、両親は心配して良寛さんに意見をしてもらおうと思って、家に呼び寄せた。ところが良寛さんは何も言わない。何事もないまま五日が過ぎて、良寛さんは帰り支度を始めた。そのとき、良寛さんは馬之助にわらじを結んでくれるよう頼んだ。馬之助が良寛さんのわらじを結んでいると、うなじに冷たいものが落ちてきた。驚いて顔を上げると、良寛さんが両目に涙を一杯ためていた。馬之助は良寛さんのこの深い愛情に打たれて、それからは行動を慎むようになったという。」
 「愛語というのは何も言葉とは限らない。良寛のように、一言も語らなくても、愛情が伝われば、相手はそこに「愛の言葉」を読み取る。そしてこの愛情が人を変える。」

 人は理屈ではなく感動して想いを決め、行動をとります。その感動の原因となることにはいろいろあります。子を思う親心と言いますが、道を外れたり、本来の姿からかけ離れた者が立ち直り、改心する事で両者が喜びの感動を得ることがありますが相手が如何に自分のことを愛、天意を持って接して下さっているかで、己を悔い改め、行動に移る、その触発されるエネルギーは違うことでしょう。今回紹介した良寛さんの逸話はまさにその世界です。
 また、子の病故に己が背負っている負い目、その病が改善の見込みが難しいとの思いが強ければ強いほど、不可能と思えた事が可能になり、機能が回復した時の感動は、何とも言えない喜びであり、縁者への感謝、お陰様への、大いなる存在への法恩感謝の感涙が起こります。今回そんな素晴らしい場に同席させていただける機会に恵まれました。

 柳原能婦子先生は1940年生まれで、今年71歳です。とても小柄ですがすこぶる元気です。天命、天職を全うしているからでしょう。2月26,27日に仙台で感動の講演会と施術会を初めて開催できました。
 一昨年「母の手」(評言社刊)を出版され、昨年は先生の施療の集大成といえる器具「母の手」を作成しておられます。今回はその器具「母の手」も活用して、日々自分で出来る健康法をお伝え頂きました。会場にいる方々の抱えている症状、問題を的確に処置して改善して行きます。50肩が上がる様になり、膝の痛みが消えたり、爬行が改善したり、消化器系の問題、10年来のパーキンソンで苦悩していた方が言葉を言えなかったのが発音出来るようになったり、驚きの連続です。フォーク状の器具の「母の手」は少し高額ですが講演会終了時には参加者の7割以上の方が買い求められ、「母の手」「手さぐりの施療院から」等の本も多くの方々が購入しました。皆さん可能を感じて行動に移した様です。後は、何処まで自助努力をするか。「母の手」を大事なお供え物にするかは各自次第です。

 四国松山の先生の処には全国各地から難病の方々が施術にお越しになります。先生は御自分の娘さんの難聴が医学では治せないという現実に直面して、独学で娘さんの病気を治されました。それから治療資格を取り現在に至っていますがその思いの原点を以下のように述べられています。
 「私の施療法は、私の母から学んだこともたくさんありますが、先に述べたように目の前にいる私の娘の耳を直したい、それから、脳梗塞で倒れ、お医者さんの治療も甲斐なく回復しない姉を、なんとか蘇らせたい、その一心で、まさに手さぐりで独学して経験して学んだものばかりです。けれども、その方法は、けっして誰にも真似できないものではありません。母の手の心があれば、誰にでもできる方法です。手足が動かず、ずっと寝たきりで、自分で食事もできず、言葉も話せない重度の障害をもった子供が、今では学校に通うようになった例もあります。まさに母の手によって、この子は本来の身体に戻ったのです。あきらめてはいけません。あなたの大切な人をぜひ助けてあげて下さい。あなたは必ずできます。」まさに、先生の施療は現代医療に見放された人たちへ希望の光を送るものです。
 そして母の手とは以下のように記されています。
 「「母の手」とは、無学な母が、家事という芸術の中で、「わが子が当たり前に幸せに年を重ねていき、人のお役に立てるように、みっともないことをしないで、卑しいことをしないで、世間様に顔向けできないことをしないで、健やかに育ってほしい」という願いで、生きていく術を昔話などにたとえながら、押したり引いたり、さすったり、褒めちぎって、叱って、伝える知恵です。世代を超えて伝承されていく母親の命の炎である、海よりも深い愛の文化だと思います。
 それは先祖や目上の人を敬う行儀作法から始まって、野原や海や川にある薬草や薬石など自然の恵みを受けたものを活用し、自分の体と台所用具を使って子供に食べさせ、免疫力の強い命の元を作ることです。そして、麻酔もかけないで、メスも待たないで、薬も使わないで、病気にならないようにします。
 「母の手」とは子供にとって慈悲深いお医者さんであったり、薬剤師であったり、看護師であったり、栄養士であったり、調理師であったり、時には道化師のように笑わせて心を明るくさせ、三つ褒め、二つ教えて、一つ諭しながら育てていく素晴らしい教育者です。」

 2日目の施術でご婦人が先生の施療を受けました。腰痛で足のしびれ、冷え性で苦悩されていた方ですが終わって手足は暖まり、顔も紅潮し今まで付いていた冷気がすっかり抜け落ちて元気が漲るまでに変化しました。ご主人も驚きです。そんな変化の起きた後で先生に息子さんの事が気がかりでとふと漏らされました。お産の時、酸欠になり無酸素症で生まれたお子さんでした。今は支援学校に通っていますが言葉が上手く話せずこれからの進路を思い悩んでいたようです。それを聞いた先生は間髪いれずに何故連れてこなかったのかと話され、直ぐに同行するように言います。ご自分の昼休みの時間を割いて施術して下さることになりました。
 そして施術をして頂くうちに話が出来るようになるではありませんか。手渡した本も声を出して読めます。その変化を見ている両親は何が起きたのかという感じで見とれ、感涙しています。今日は息子さんに肉を食べさせてあげさないね、行きたい大学にも目指しなさいといろいろお話して指導下さいます。母の手の効力は凄いです。神の手ではないかとさえ思えます、その中に光を見、不可能と諦めていた事に可能性を見出した瞬間でした。
 きっとその家族の中では大きな変化が始まることでしょう。私もありがたい出逢いの集いの機会をお世話させていただけた大きな喜び、感動を頂きました。

2011.02.27施術 2011.02.26講演会での施術 2011.02.26講演会 

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Author:仙台天命塾長
 大久保直政
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