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121.「稔実」         2011年11月2日

 10月、神無月(かんなづき、かみなしづき)が終わり霜月が始まりました。11月の節入りは8日です。出雲では10月は神在月(かみありづき)といわれます。出雲大社に全国の神が集まって一年の事を話し合うため、出雲以外には神がいなくなるので、神無月といい、その為神々が集まる出雲は神在月になるとか。諏訪大社周辺でも神在月というようです。なぜ神々が出雲に集うかは、スサの子孫である国津神大国主から貸し与えられた農地や農機具を使わさせて頂き1年の収穫の報告の為に集い、又来年も貸し与えの許可を頂く為とか。 

 我がテンメイ農場でも実りの秋を満喫していました。
 10月23日は石巻市の木村農園さんの田んぼのテンメイ米の稲刈りでした。前日の雨が上がって良い天気に恵まれ、これはラッキーと勇んで田んぼに行ったのですが、前日の雨の影響で田んぼに入れない状態でした。残念ながら稲刈りは中止です。初めて稲刈りされる方もいましたので畔から届くところを鎌で刈り取り、ささやかな体験をして頂きました。それでもサクサクの感触は心地良かったようです。
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 急遽、木村さんのコメ作りへの思いを語っていただき、生体エネルギー理論を活用した生態系生体システムプログラム農法のことも皆さんに紹介しながら歓談しました。お昼にはサバイバル講座の講師の佐々木義秋さんの家、農場に伺い、テンメイ農場から持参の野菜をふんだんに使った芋煮で美味しい昼食を頂きました。
 自然農法の畑で収穫させていただき、薪き割り体験に興じました。初体験の子供達も頑張って斧を降りおろしていましたが、だんだん要領をつかんで腕を上げていました。昔取った杵柄ではないですが男性陣の強者は流石の素晴らしい腕前でした。
 日が暮れるまで四方山話に花が咲き、歓談し後は恒例の涌谷天平の湯で身体を癒して楽しい夕食会です。嬉し楽し幸せな面々です。私もすっかり良い加減に緩んでしまいました。
 テンメイ米の稲刈りは後日、木村さん達で刈り取りして頂きましたが、なかなか良い出来栄えでした。
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 前日22日は石巻市の佐藤造船所さんの片づけ支援でした。私はどうしても仕事を抜けられなく昼からの参加でした。何しろ、いろいろと出張続きで土曜日の診療がほとんど出来ない状況で、遠来の方の為にありがたく仕事をさせていただきました。
 その日は朝から終日雨で、片付けは自宅の屋内でした。私は昼食が終わったあたりに到着し、私も佐藤さんのお母さん手作りの美味しい栗ごはんとトン汁等たらふく頂きました。何しろすすめ上手で断れずにおかわりしてしまい大満腹です。
 家は畳がまだ入手できないので取りあえずタイルカーペットを敷きましたがなかなか良い感じです。食器を収納し、彫り物の置物なども少し整理し部屋が収まって見違えるようです。毎月伺い、佐藤さんご家族、皆さんとも打ち解けて歓談する中、元気を共々共有できて嬉しいことです。お土産にとお父さんの秘蔵品のけやきの木製手作りりんごを頂いてきました。私の部屋にしっかり収まり、重厚な存在感が良い感じです。
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 月も押し迫った30日は、天高く馬肥える秋、名取農場での収穫祭です。好天に恵まれ、温かい日和の秋晴れです。日ごろ手が回らない畑の収穫や雑草取りの処理に皆さんで汗を流しました。
 ごぼう掘り、とろろ芋掘りをしましたが、深堀して取り出すのですが土が固くていささか難儀しました。急ぐと途中で折れてしまいます。さつまいも掘りではA区の畝はほとんどが土ネズミに食べられていてがっかりの終了です。丸々に太ったネズミが逃げて行きましたが、近隣の畑が津波の影響で不作の為に我が農場に大量移動して来ていたのかもしれません。一方B区の干し芋用のサツマイモたまゆたかは豊作です。11月23日は干し芋造りの予定です。又今年も美味しいものが出来そうです。
 A区のコスモス等の雑草を抜いて草取り、そして乾燥した黒豆の枝打ちをして豆を取り出しもしました。そんな午前中の農作業と同時進行で、畑のお実り様を料理して芋の子汁や野菜料理の一品が出来上がって行きます。ごはんは木村農園さんの収穫したばかりの新米ささにしきです。
 20数名の参加者の皆さんが一堂に会して昼食です。兎に角、美味しい美味しいと皆さんで食卓を囲んで話も弾み、天地の恵みをありがたく楽しく頂きました。私もご飯も汁もおかわりして大満腹です。木村ご夫妻も初めて自分の新米のご飯を頂いたようで美味しいと自画自賛していました。日ごろ木村さん達は規格外の中米(ちゅうまい)しか食べないようです。
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 今回の参加者の中に那須から鈴木學さんご家族がいました。3,11東日本大震災で南相馬市小高で被災して青森等8か所も避難地を転々として今は那須に居を落ち着けたようです。
 鈴木さんは古代文字研究家、書画人です。高柳亭の名料理長の南相馬から参加のSさんのご縁の方です。那須の住まいはあわ歌会等で何度か訪れたことがある光山荘で、那須のあわ歌の世話人の相馬さんともなんとご縁があるのでした。
 鈴木さんは古代文字を通して人間の文化の源流を訪ね、人間の原点、純素で懐かしいものとの出逢いを伝え、表現されている方です。是までも古代文字講話会などで全国に沢山の生徒さんをお持ちです。今度天命塾でも鈴木さんの講演会を開催することになりました。
 24年2月4日に「古代文字とのコミュニケーション、いにしえの古代文字遊学」と題してあわの里天命舎で開催します。皆様是非参加下さい。

 先日、会員の農家のGさんからご自分の畑の未耕作地を使用させて頂けるお話を頂きました。収穫祭翌日に農場長以下スタッフがGさん宅に伺いいろいろお話を伺ってきました。私は都合がつかずにいけませんでしたが、舟形山の麓、大和町の農地は、私もこれまでも何度かお邪魔していますが素晴らしい処です。土が出来ていて土壌としては名取の畑よりも豊かな感じです。ありがたいことと嬉しく思っています。
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 人のいのちは天地の恵みの植物を食べて営み、継続が出来ます。そして人は人を始めご縁の中で培われます。今年も稔実を頂きました。天地自然に感謝すると共にこれからも許可を頂き、必要な活動を継続していきたいものです。
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仙台天命塾長

Author:仙台天命塾長
 大久保直政
http://genkiup.net/

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